「ソーラーカーは夜走れない」「ソーラーパネルの面積確保で車体が大きくなる」「動力性能の向上のため極度の軽量化が必要である」「空力を考えるとドライバーの居住性が悪くなる」「実用化には程遠い車」それがソーラーカーでした。

ソーラーカー開発の当初の目的は、クリーンエネルギーの開発であり利用です。その効果を利用しつつ、より実用性の高い（研究段階ですが）ソーラーシステムの開発をするというのが、今回の新システムの導入のきっかけです。今までの研究成果のソーラーエネルギーの効率的利用、電装（電池システム）による効率的電力消費に加えて、水素（燃料電池）を付加しました。異なるエネルギー源をコントロールし、いままでのソーラーカーの弱点を克服しています。

雨天や夜でも走れ、今まで犠牲にしていた居住性や運動性の向上。これらを今回の車両でクリアすることで、研究開発が次のステップへ展開していくこととなります。