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アポロンディーヌ号は世界初のハイブリッド・ソーラーカーである。ハイブリッドの仕組みは、ソーラーカーの弱点である「太陽光が当たらない・太陽が出ていない時の走行問題」をクリアするために、小原監督が考案したものである。 クリーンエネルギーを突き詰めると、“水”と“太陽”、“風”があげられる。このうち2つの要素を使うことを試み、実験車の製作に取り組んだ。 本当にハイブリッド・ソーラーカーなんて出来るのか?という、声も聞かれた。それは、太陽エネルギー、2次電池、燃料電池の3つをバランスよく組み合わせることができるかという未知の課題があったからである。しかし、この課題はオーストラリアチャレンジで、みごとに達成された。実際に快調に走るアポロンディーヌ号が実証してくれたのだ。スタートしてから数日は天候に恵まれず、曇りの日が続いた。その時に活躍したのが水素(燃料電池)であり、ソーラーパワーだけでは走りきることの出来ない距離を走破している。また、好天に恵まれた後半は両者をバランスよく使い、走行距離を伸ばすことができた。 最高速度は110kmとスペックには記載されているが、実際はエネルギー使用量からもそれ以上出すことも可能であったことがうかがえた(しかし、オーストラリアでの制限速度が110kmだったため実際に確認することはできなかった)。 次の課題は、「水素を作るためにはまだゴミが出るので、完全なゼロエミッションは達成できていない。ゴミが出ないように水素を自分たちで作らなければならない。」と、小原監督は話している。さらに、「手軽に水素を充填できる仕組み作りも大切である」とも。次のクリアすべき課題が見えてきた。
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